KAYS 2017年版フルムーンパスの旅~18 或る列車~2
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2017年版フルムーンパスの旅~18 或る列車~2

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列車の表示を目にして、いよいよ胸が高鳴ります。


フルムーンパスの旅、続けます。6日目の続きから。

さて、いよいよ改札に向かいます。今回の旅行の最大の山場の一つ。「或る列車」です。

「或る列車」、ご存じない方はどうぞ、ウィキなどをあたってみてください。詳しい説明が書かれています。簡単に言えば、今から100年以上前のこと。九州の鉄道会社が購入した超豪華列車がありました。けれども、タイミング悪く、会社は国鉄に統合となり、一度も使われなかったのです。たまたま、保管されていたその列車を目撃した鉄道ファンの原信太郎少年がそれを忘れられずに、大人になって自分で模型にしてしまいます。さらに彼は趣味が高じて個人で模型博物館を作ってしまい、そこに陳列します。そこをたまたま通りかかったJR九州の社長が目をとめて、いたく気に入り、現代の列車としてよみがえらせたのです。そして、今や、人気の観光列車となっているというわけです。あの一世を風靡した「ななつ星」のデザート版と言ってもいいかもしれませんね。

簡単な説明でした。(笑)

さて、あらかじめ送られてきたパンフレットには14時35分ごろ入線と書かれていました。この列車、こうして乗り込む人には乗車券とともに、説明書やパンフレットなどを送ってくれます。パンフレットも、利用するお店で割引がきくなど、なかなか便利なものです。実際、そこに紹介されているお店などは結構良いものでした。

長崎駅は折り返しとなる突端駅ですから、櫛のように根本からホームが何本かでている構造です。その一番右側、0番線に入線します。列車の案内表示に「或る列車」が登場すると、それを指さす人も。0番線に向かう人はさほど多くはありませんが、みなさん、この列車に乗り込む人です。年輩のご夫婦、母娘、女性グループに、男性一人の鉄っちゃんというところが、お客さんの構成です。

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憧れの列車、登場です!


やがて、女性アテンダントお二人がホームに現れて、簡単に説明を。そして、男性の駅員が赤い絨毯をホームに敷きます。おお、これが噂の絨毯!そう、この列車は乗り込む際、この絨毯を歩いて乗るという、まるでハリウッドのセレブ!?的演出も。まもなく入線ということで、立派なカメラを持つ、中年の男性が経った後ろで、「すみません、後ろから撮らせていただきます」と一言仁義を切っておきます。そこから少し言葉をかわします。その方、なんと「或る列車」の模型を作ったことがあるとか…。スゴイですねぇ。きっと有名な鉄道マニアなのかもしれません。

やがて、ドアが開き案内されますが、今度は鉄道マニア以外の女性たちも一斉にスマホで車内を撮り始めます。

乗り込んでみて最初に感じたのは、「思ったよりも明るい!」という印象でした。今日は台風が近づいていることもあり、空が暗く、雨が強いので、よけいにそう思ったのかもしれませんが、我々が利用する1号車、窓は広くないのですが、白木調で、全体に明るい印象なのです。

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そして細かい組木の技術を使ったインテリア、もう、これはため息が出るほどに美しい!評判を呼ぶわけですね。後で、アテンダントさんが教えてくれましたが、お一人でもう10回以上も乗っていらっしゃるファンも。

椅子の足のデザインだったり、天井のデザインだったり、すべてにこだわりが感じさせられます。この列車も改造車で、いままで乗ってきたキハ40系ベースの観光列車と同じですが、「格」が違う…と行った所でしょうか。とにかく「スキがない!」この一言につきます。

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車内には静かに室内楽が流れています。

大きな荷物を持った方はアテンダントさんに番号札をもらい、預けておくこともできます。小さな荷物は、各テーブルごとに椅子下にある折りたたみのケースに入れることもできます。

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個室仕様の席もあります。


さて、自分たちのテーブルに案内されます。テーブルに置いてあった席番号が書かれたゴールドのメタルプレートをアテンダントさんが取り上げます。そして我々の顔を見た彼女、「お客様、どこかでお会いしたような…」「ん?」「もしかしてゆふいんの森に乗っていらしゃったのでは?」ああ、思い出しました。「4日前のゆふいんの森ですね!あの列車でもアテンドされていたんですね!」「ええ、素敵なご夫婦だなぁと思っていたので」

いやいや、お上手!と思いながらも、彼女の記憶力、すばらしいですね。うれしくなっちゃいます。

思わず会話が盛り上がります。

「何かの記念旅行ですか?」
「実は結婚25年の銀婚式旅行なんです…」

などと話します。それにしても、よく覚えてくださいました。「心強いです!」とお伝えしておきます。

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テーブルの上には木製の箱が置かれています。これ、お弁当なんです。「或る列車」はスイーツ列車ということで、3種類のスイーツが、まるでフルコースのように振る舞われるのですが、実は最初に軽食のお弁当が出てきます。これは青山の有名レストランのシェフによるメニューです。

改めて、我々担当の別のアテンダントさんがいらっしゃって挨拶とドリンクのオーダー伺いに。この列車、2両編成でアテンダントさんは4人のようです。いずれもきれいな方ばかり。九州の人は美しいですねぇ…と、これはKAY2ではなく、KAY1の感想です。あ、自分のことも言っているわけね(笑)。

「列車の出発前から召し上がってください」とのアテンダントさんのアナウンス。さらにドリンクもオーダーを聞きにいらっしゃいます。テーブルのお弁当の横に置かれた本日のメニューにドリンクも書かれています。

実は、このドリンクもこの列車の魅力。ワインがスパークリング、白、赤とあるのですが、いずれも、なんと飲み放題!しかも、最近評判の良い九州のワインなのです。時々種類は変わりますが、この日はスパークリングが都濃、白は熊本ワイン、そして、赤は都城でした。

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ふたりとも都濃のスパークリングを。

そしてお弁当のふたを開けます。軽食と書かれている通り、さほど量があるわけではありません。

が、最初にエビを一口味わった瞬間に、驚きの表情を見せるKAY1。「これ、スゴイよ!」

すぐに後を追うKAY2。

「確かに!」

そこから、ゆっくりと、ゆっくりと、まるで一品一品をいつくしむかのように味わう二人。

料理の素材、手のかけ方がものすごいのです。ソース一つとっても、どれだけ手がかかっているか。また、それぞれの主菜への付け合わせとして使われる野菜などの味もすばらしい!

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これは、ただものではありません。

いままの生涯で我々が食べてきた食事、その中でもトップレベルと言ってもいいくらいです。思わず、ワインが進みます。ここでも或る列車のすごさ。白、赤、スパークリング…とお願いすれば、そのたびに笑顔で持ってきてくれるのです。しかも、全部、グラスを取り替えて。この日、結局二人で10杯以上は飲んだはず…。えっと、下世話なハナシをしていいいですか?これだけ飲むと、実はワインのボトルに換算すると2本以上となります。ここで提供されるワインは、たとえば白の菊鹿シャルドネは酒屋さんでの販売価格は3000円となります。レストランではその場合、通常6000円程度。それを2~3本飲んだということは、2万円近くアルコールで使ったことになります。我々、お酒だけで、半分近く元を取ったことに!ああ、下世話すぎる話しでした。

さて、お弁当の続きです。牛肉はまるでお刺身のようにやわらかで、そして、そこに添えられたソースももちろん、美味しいですし、下に敷かれたゴボウやサツマイモもゴマのソースが実においしく、これは都城のカベルネ・ソーヴィニヨン主体の赤ワインとぴったりでした。こうして、赤、白、スパークリングを一つ一つの素材にあわせて変えていく「贅沢」を味わいます。

さらに弁当箱と同じく木彫りの容器で提供される暖かいスープは素敵な具材がいっぱい!

軽食という、文字通り、決して多くはない分量ながら、これほど満足をもたらしてくれるなんて…、

さらに、スプーンやこの後に出てくるナイフやフォークなどもすべて木でできています。ワインのグラスなどはまた九州のガラスの名工の作によるもの。食材もすべて九州(コーヒーだけは東京)のものですが、こうした調度品にいたるまでそうなんですね。

こだわりと、地元と盛り上げようとするJR九州の強い意志を感じます。

今日は雨で空も暗く、眺めもさほど楽しめません。予約時にはすでに座席の大村湾側は予約でいっぱいとれずに残念に思いましたが、この列車に限って言えば食事が楽しいので、全く問題がありません。これは意外な嬉しい誤算でした。

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そうそう、菊鹿のシャルドネですが、人気で値段が上がる前は我々、よく飲んでいました。なにせ、畑はKAY1が中学校に通っていた頃の通学路沿いにあります。そんなご縁もあり、我々は大ファンでした。ただ、一時期樽の香りが強すぎて、「やりすぎだよねぇ…」なんて印象を持ったこともあったのですが、今は、程良い樽香となっており、それを発見したのも嬉しいものでした。

さぁ、いよいよスイーツです。次回に詳しく!





KAYSのホームページはこちら http://kays1998.web.fc2.com/


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