KAYS 旅・鉄道

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2017年版フルムーンパスの旅~17 或る列車~2

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列車の表示を目にして、いよいよ胸が高鳴ります。


フルムーンパスの旅、続けます。6日目の続きから。

さて、いよいよ改札に向かいます。今回の旅行の最大の山場の一つ。「或る列車」です。

「或る列車」、ご存じない方はどうぞ、ウィキなどをあたってみてください。詳しい説明が書かれています。簡単に言えば、今から100年以上前のこと。九州の鉄道会社が購入した超豪華列車がありました。けれども、タイミング悪く、会社は国鉄に統合となり、一度も使われなかったのです。たまたま、保管されていたその列車を目撃した鉄道ファンの原信太郎少年がそれを忘れられずに、大人になって自分で模型にしてしまいます。さらに彼は趣味が高じて個人で模型博物館を作ってしまい、そこに陳列します。そこをたまたま通りかかったJR九州の社長が目をとめて、いたく気に入り、現代の列車としてよみがえらせたのです。そして、今や、人気の観光列車となっているというわけです。あの一世を風靡した「ななつ星」のデザート版と言ってもいいかもしれませんね。

簡単な説明でした。(笑)

さて、あらかじめ送られてきたパンフレットには14時35分ごろ入線と書かれていました。この列車、こうして乗り込む人には乗車券とともに、説明書やパンフレットなどを送ってくれます。パンフレットも、利用するお店で割引がきくなど、なかなか便利なものです。実際、そこに紹介されているお店などは結構良いものでした。

長崎駅は折り返しとなる突端駅ですから、櫛のように根本からホームが何本かでている構造です。その一番右側、0番線に入線します。列車の案内表示に「或る列車」が登場すると、それを指さす人も。0番線に向かう人はさほど多くはありませんが、みなさん、この列車に乗り込む人です。年輩のご夫婦、母娘、女性グループに、男性一人の鉄っちゃんというところが、お客さんの構成です。

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憧れの列車、登場です!


やがて、女性アテンダントお二人がホームに現れて、簡単に説明を。そして、男性の駅員が赤い絨毯をホームに敷きます。おお、これが噂の絨毯!そう、この列車は乗り込む際、この絨毯を歩いて乗るという、まるでハリウッドのセレブ!?的演出も。まもなく入線ということで、立派なカメラを持つ、中年の男性が経った後ろで、「すみません、後ろから撮らせていただきます」と一言仁義を切っておきます。そこから少し言葉をかわします。その方、なんと「或る列車」の模型を作ったことがあるとか…。スゴイですねぇ。きっと有名な鉄道マニアなのかもしれません。

やがて、ドアが開き案内されますが、今度は鉄道マニア以外の女性たちも一斉にスマホで車内を撮り始めます。

乗り込んでみて最初に感じたのは、「思ったよりも明るい!」という印象でした。今日は台風が近づいていることもあり、空が暗く、雨が強いので、よけいにそう思ったのかもしれませんが、我々が利用する1号車、窓は広くないのですが、白木調で、全体に明るい印象なのです。

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そして細かい組木の技術を使ったインテリア、もう、これはため息が出るほどに美しい!評判を呼ぶわけですね。後で、アテンダントさんが教えてくれましたが、お一人でもう10回以上も乗っていらっしゃるファンも。

椅子の足のデザインだったり、天井のデザインだったり、すべてにこだわりが感じさせられます。この列車も改造車で、いままで乗ってきたキハ40系ベースの観光列車と同じですが、「格」が違う…と行った所でしょうか。とにかく「スキがない!」この一言につきます。

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車内には静かに室内楽が流れています。

大きな荷物を持った方はアテンダントさんに番号札をもらい、預けておくこともできます。小さな荷物は、各テーブルごとに椅子下にある折りたたみのケースに入れることもできます。

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個室仕様の席もあります。


さて、自分たちのテーブルに案内されます。テーブルに置いてあった席番号が書かれたゴールドのメタルプレートをアテンダントさんが取り上げます。そして我々の顔を見た彼女、「お客様、どこかでお会いしたような…」「ん?」「もしかしてゆふいんの森に乗っていらしゃったのでは?」ああ、思い出しました。「4日前のゆふいんの森ですね!あの列車でもアテンドされていたんですね!」「ええ、素敵なご夫婦だなぁと思っていたので」

いやいや、お上手!と思いながらも、彼女の記憶力、すばらしいですね。うれしくなっちゃいます。

思わず会話が盛り上がります。

「何かの記念旅行ですか?」
「実は結婚25年の銀婚式旅行なんです…」

などと話します。それにしても、よく覚えてくださいました。「心強いです!」とお伝えしておきます。

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テーブルの上には木製の箱が置かれています。これ、お弁当なんです。「或る列車」はスイーツ列車ということで、3種類のスイーツが、まるでフルコースのように振る舞われるのですが、実は最初に軽食のお弁当が出てきます。これは青山の有名レストランのシェフによるメニューです。

改めて、我々担当の別のアテンダントさんがいらっしゃって挨拶とドリンクのオーダー伺いに。この列車、2両編成でアテンダントさんは4人のようです。いずれもきれいな方ばかり。九州の人は美しいですねぇ…と、これはKAY2ではなく、KAY1の感想です。あ、自分のことも言っているわけね(笑)。

「列車の出発前から召し上がってください」とのアテンダントさんのアナウンス。さらにドリンクもオーダーを聞きにいらっしゃいます。テーブルのお弁当の横に置かれた本日のメニューにドリンクも書かれています。

実は、このドリンクもこの列車の魅力。ワインがスパークリング、白、赤とあるのですが、いずれも、なんと飲み放題!しかも、最近評判の良い九州のワインなのです。時々種類は変わりますが、この日はスパークリングが都濃、白は熊本ワイン、そして、赤は都城でした。

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ふたりとも都濃のスパークリングを。

そしてお弁当のふたを開けます。軽食と書かれている通り、さほど量があるわけではありません。

が、最初にエビを一口味わった瞬間に、驚きの表情を見せるKAY1。「これ、スゴイよ!」

すぐに後を追うKAY2。

「確かに!」

そこから、ゆっくりと、ゆっくりと、まるで一品一品をいつくしむかのように味わう二人。

料理の素材、手のかけ方がものすごいのです。ソース一つとっても、どれだけ手がかかっているか。また、それぞれの主菜への付け合わせとして使われる野菜などの味もすばらしい!

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これは、ただものではありません。

いままの生涯で我々が食べてきた食事、その中でもトップレベルと言ってもいいくらいです。思わず、ワインが進みます。ここでも或る列車のすごさ。白、赤、スパークリング…とお願いすれば、そのたびに笑顔で持ってきてくれるのです。しかも、全部、グラスを取り替えて。この日、結局二人で10杯以上は飲んだはず…。えっと、下世話なハナシをしていいいですか?これだけ飲むと、実はワインのボトルに換算すると2本以上となります。ここで提供されるワインは、たとえば白の菊鹿シャルドネは酒屋さんでの販売価格は3000円となります。レストランではその場合、通常6000円程度。それを2~3本飲んだということは、2万円近くアルコールで使ったことになります。我々、お酒だけで、半分近く元を取ったことに!ああ、下世話すぎる話しでした。

さて、お弁当の続きです。牛肉はまるでお刺身のようにやわらかで、そして、そこに添えられたソースももちろん、美味しいですし、下に敷かれたゴボウやサツマイモもゴマのソースが実においしく、これは都城のカベルネ・ソーヴィニヨン主体の赤ワインとぴったりでした。こうして、赤、白、スパークリングを一つ一つの素材にあわせて変えていく「贅沢」を味わいます。

さらに弁当箱と同じく木彫りの容器で提供される暖かいスープは素敵な具材がいっぱい!

軽食という、文字通り、決して多くはない分量ながら、これほど満足をもたらしてくれるなんて…、

さらに、スプーンやこの後に出てくるナイフやフォークなどもすべて木でできています。ワインのグラスなどはまた九州のガラスの名工の作によるもの。食材もすべて九州(コーヒーだけは東京)のものですが、こうした調度品にいたるまでそうなんですね。

こだわりと、地元と盛り上げようとするJR九州の強い意志を感じます。

今日は雨で空も暗く、眺めもさほど楽しめません。予約時にはすでに座席の大村湾側は予約でいっぱいとれずに残念に思いましたが、この列車に限って言えば食事が楽しいので、全く問題がありません。これは意外な嬉しい誤算でした。

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そうそう、菊鹿のシャルドネですが、人気で値段が上がる前は我々、よく飲んでいました。なにせ、畑はKAY1が中学校に通っていた頃の通学路沿いにあります。そんなご縁もあり、我々は大ファンでした。ただ、一時期樽の香りが強すぎて、「やりすぎだよねぇ…」なんて印象を持ったこともあったのですが、今は、程良い樽香となっており、それを発見したのも嬉しいものでした。

さぁ、いよいよスイーツです。次回に詳しく!





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2017年版フルムーンパスの旅~17 或る列車~1

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あらかじめ特製フォルダーにパンフレットと
チケットが入れられて郵送されてきます。


博多    長崎
08:57 → 10:49 かもめ9号 白いかもめ 
長崎    佐世保
14:53 → 17:35 ある列車 長崎午後便 
佐世保   博多
17:43 → 19:35 みどり26号 



今日はいよいよ今回の旅の最後の大イベント、「或る列車」に乗る日です。

KAY2は早朝の4時前に変な夢で目が覚めます。その後もうつらうつら…。7時にKAY1が起床。準備をして8時40分に部屋を出ます。福岡の天気は雨。フロントでビニール傘を1本借りて出ます。

今回の旅、初日は台風21号の影響で交通が乱れ、一部の行程を変更せざるを得ませんでした。そして、今回旅の終わりが近づくと、今度は台風22号が接近してきます。そのため、当初の1週間予報では今日、雨は降らない予定だったのが、しっかりと雨に。10月後半の旅行、1週間で2回も台風があたるなんて、ホントに珍しいことですね。

土曜日、駅は昨日の通勤客ラッシュとは違い、観光客でにぎわっています。いずれにしても福岡、博多駅は毎日混雑するんですね。新幹線駅は改札内に2軒のコンビニがありましたが、在来線はわからないので、一応改札外のシアトルズベストでコーヒーを購入。乗り込む「かもめ」には車内販売がないのです。あとで改札に入るとしっかりとファミマがありました。コーヒーもこちらで購入できます。

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「かもめ」には2種類の車両がありますが、今回は白いかもめを選んでいます。革張りのシート、グリーンの展望の贅沢をKAY1にさせたいと思ったからです。

乗り込んでしばらく、KAY1に感想を尋ねると、「揺れるけど、開放感があって、楽しい!」と言っています。

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先頭のグリーン車です。


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走行中は運転席との曇りガラスの間仕切りも透明に。


革張りのシートはある自動車メーカーのシートの端切れをうまく集めることでコスとを浮かせたといいます。以前乗った時は黒でしたが今回はブラウン系。黒の端切れが足りなかったかな?

遠くの山を見ながら筑紫平野を俊足で駆け抜けるかもめです。毎年のように長崎に仕事で行くKAY2にはなじみの景色が続きます。KAY1は興味津々という感じで窓の外を見ています。

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残念ながら天気は雨。


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懐かしい塗装のキハ66系が迎えてくれます。


KAY2はここ数日の旅の記録をポメラで打ち続けます。そして、2時間弱で長崎に到着します。

駅を降りるとすぐに腹ごなしを…とKAY2は勝手知ったるアミュプラザに。大好きな「カッチェル」がお休みなので、代わりにチャンポンの場所を探していたKAY1が「アミュプラザにあるみたい!」と教えてくれたのです。すぐにKAY2もネットで確認してみると評判の良いお店です。「皇王皇」という中華料理のお店です。

開店前にはすでに人が数人並んでいます。

11時ちょうどに開店。

このあと、3時はまた食事となるので、ここでは軽く、二人でチャンポンと餃子のセットを1人前頼み、二人で分けることにしました。実は、お店の表には「お一人様最低でも1品オーダーをお願いします」と書かれていますが、我々の事情を察してくれたのか、にこやかな女性スタッフさん、OKしてくれました。

餃子、昨日のお店もそうでしたが皮が薄めでパリパリ。子供の頃から親しんだタイプの餃子でうれしくなるKAY2です。そしてチャンポンは上品な塩加減。なんと小さいながらも牡蠣まで入っている!

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さすが人気店。おいしい!


小腹を満たし、満足の二人です。

お店はいつの間にか満員状態。人気のほどが伺われます。若い男性スタッフは忙しすぎるのか、険しい表情でお客さんに対応していたのが印象的でした。我々、開店と同時に入り、ラッキーでしたね。

長崎では晴れていたら街を歩き回りたいと思っていたので、ここで3時間ちょっとの時間をとっています。

まだまだ時間があります。雨が降ったら…、県立美術館にいこうか…と話していました。港沿いに立つ素敵な眺めの美術館です。そこで、企画展で何をやっているのかを見たら…、お、「さだまさし展」ではないですか!

実は、KAY2は生まれる前からさだまさしのファンだったりします(笑)。さださんのおじいさんが島根出身で、さださん自身の奥さんがKAY2の母校出身(学校創立以来最高の美女と誉れ高かったそうです!)ということは関係ないです。(笑)

さださんを音楽やトークの師匠と思っているKAY2です。

一方で、さださんの音楽が苦手なKAY1です。「えええええ?まさか行こうと思っていない?」と尋ねてきます。

まさか、じゃなくて、ま・さ・し。もちろん、行くよ!

行かないわけにはいかないっ!と鼻息も荒くKAY1を説得します。

というわけで、雨の中、超すっ飛ばすタクシーで美術館に。

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美術館の展覧会にもかかわらず写真撮影可の展示物も!


美術館に到着して、運転手さんに「帰りのタクシーって電話ですかね…」と尋ねると、いくらでも、この辺はいるし、あそこに止まっていたりするよ。と指さす道路の反対方向にはたしかに1台空車が止まっています。

展覧会を見終えたKAY2は大感激です。「あのね、さださんはね自身が偉大なプロデューサーなんだよ。しかも自分でなんでも出来ちゃうから、歌も作って歌うし、小説も書くし、落語もしちゃう。オレの夢だね」。KAY1も「たしかにスゴイ人だね…」と認めます。さらに、彼は若い頃から年輩の方たちにずいぶん助けられていることもわかります。或る種、そんな年輩者を惹きつける魅力があったのでしょうね。KAY1は「老人タラし!」と表現していますが。(笑)

ところで、KAY1、今回の旅の2日目で「ゆふいんの森」号に乗った時、となりの老婦人が「さだ展、みてきたのよぉ!」と話していらっしゃるのを聞いていたのです。そのときは何処でやっているのかな?と思っていたのですが、まさか、そこに我々も戻ってくるとは!と心の中で驚いています。

そういえば、展示物を見ているお客さんは圧倒的に団塊の世代から上の方です。そして、たまに若い女の子がいると「さだまさしって、おばあちゃんが大好きなんだ。だから、今日は見に来たの…」なんて友達に話しています。そっか、もう俺たちもそれに近い世代なんだなぁと、思い知ります。

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素敵な美術館で旅行の記録を執筆中。


さて、もう少し時間があるので美術館の2階、ちょうど水路の上にかかった連絡通路にるカフェで、記録の整理。カフェも商売上手で、さだ展にあわせて「パンプキンパイとシナモンティーセット」なるものをメニューに掲げています。

水路を眺めながらのコーヒータイムは優雅です。我々が入ってしばらくすると、いつのまにか満席になっています。人気スポットのようです。

最後に土産物を少々見て、美術館の外に出ると、ちょうど、美術館にお客さんをつれてきたタクシーが。これさいわいと乗り込みます。雨足、強くなってきました。帰りの運転手さんもすっ飛ばす、すっ飛ばす。長崎駅ではまだまだ時間があるのでアミュプラザや西友をのぞいたりします。西友、お魚売場では、新鮮なアジやブリなど、地元産がかなり安く売られています。そうでした!長崎は漁業の県でもあるのですね。

さて、「或る列車」の乗車時間が近づきました。この続きは次回!


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2017年版フルムーンパスの旅~16 おれんじ食堂~2

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薩摩高城駅では車体はぐっと傾いて止まります。


5日目

博多  新八代
08:38 → 09:26 さくら405 6号車指定席
新八代 川内
10:08 → 14:19 おれんじ食堂2便
川内    博多
14:51 → 16:14 さくら560号 



出水の停車時間を利用して駅周辺を歩き、再び車内に戻ると料理の良い香りが漂います。運転台と客席のあいだ、実はドアなどのしきりはありません。したがって、この香りは運転台にも届いているはず。運転手さん、そんな中、平常心で運転しなければならないなんて、大変ですねぇ

出水ではアテンダントさんの一部が入れ替わります。

出水はツルの渡来地として有名です。この時期、すでに数千羽のツルが出水には来ているそうです。そこで、出水から乗り込んできた乗務員のお一人が運転台の横に。「見えた?」「いや、まだですねぇ…」と若い運転手さん。ツルも確認しながら運転しているんですね。サービス精神いっぱいです。

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メニューはこちら。


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そして前菜が。美しい盛りつけです!


料理は最初に前菜から。これも地元の食材を活かした料理が並びます。さらに、その後、スープ、魚料理と続いていきます。この日は洋食でしたが、時期によっては和食の時もありますし、料理内容も定期的に変わるようです。ですから、おれんじ食堂、気に入ったらリピートされる方もいらっしゃるでしょう。実際利用した後、我々もまた利用したいなぁ…という気持ちになりました。

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メインのお魚、真鯛は鹿児島産。


実はここで事件が起きます。前菜を配り終えたとたん、隣のグループのテーブルで「ガッシャーン」と激しくガラスの割れる音がします。見ると男性のお客さん、配られたばかりの前菜セットのお皿を床に落としてしまったらしいのです。しまった!という表情の男性。「お怪我はありませんか?」とすぐに2人のアテンダントさんが片づけます。ああ、かわいそう、落としちゃったんだ!せっかくの前菜だったのにと我々も同情します。ガラスなどの片づけ処理がおわったテーブル。彼の目の前にはちゃんと前菜のお皿が置かれています。あれ?思わずアテンダントさんが通りかかったときに尋ねてみると、こうした非常事態のために、料理は多めに用意してあるのだそうです。なるほど!

さて、もう一つハプニングを。列車はかなり揺れるとのことでしたが、実際ここで我々のワインボトルが突然手前に倒れてきてしまいました!かなり焦りましたが、このワインボトル、スクリューキャップ方式で、グラスに注いだ後は念のため必ずキャップしていたので、中身がこぼれずに助かりました!みなさんも利用される際はご注意を。

通路は挟んでいますが、我々の横並びの座席も海側を向いています。食事をとりながら、目の前に広がる海を眺めながら…というのは、本当に贅沢です。

窓の外に大きなAMラジオの送信アンテナが見えます。ついつい反応してしまう電波大好きのKAY2、写真を一生懸命とるのをKAY1が冷ややかに眺めています。

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我々が頼んだドリンク…。


折口駅を通過してからの海の眺め、今度は白砂の浜も見え、いままでとやや違う景観を楽しめます。

やはて対岸に風力発電の大きなアンテナが見えてきました。そんなところも、とりこぼすことなく説明をしてくれるアテンドさんに感謝です。

食事の途中でも小休止があります。阿久根駅で再び停車します。この駅も水戸岡さんのデザインということで、外に出て外観を見てみます。中には食堂があり、中国からの団体さんでごった返しています。。

ふと気づくと、この時点でもうすでに3時間乗っていることになります。が、「それを感じさせない旅だよね」とKAY1。確かにここまであっという間でした。この先、旅の残りは1時間を切っています。

ここでメインのローストポークが出てきます。ワサビの効いた醤油ベースのソースでいただきます。ローストポーク、大きな固まりを切ったものを大皿で出してきて、それを目の前で分けてくれます。ここまで結構たくさん食べてきているハズなのに、お肉を見るとまたお腹が空いてくる不思議…。

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ローストポークが!


いただいている熊本ワインのマスカットベイリーAも、ローストビーフにぴったりでした。

阿久根を出発すると、やがて、右にスターゼン、左に横浜・日栄食品と食肉加工の工場が並びます。お肉の街なんですねぇ。

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一時曇ったものの、海の眺めは相変わらず素敵です…。


そして、次の停車地、牛ノ浜では12分停車です。ドアは開かないけれど、窓からの東シナ海の眺めを楽しめます。

アテンダントさんの説明を聞く度に「私、九州出身なのにぜんぜん知らなかったわぁ。ふるさと再発見って感じ!」と繰り返し感想を話すKAY1です。


「くまモンラッピング列車」、動画でお楽しみ下さい!


さて、西方駅ですれ違いの停車をしていると、突然BGMが森高千里さんの歌う「くまモンもん」に。え?と思ったらすぐにアテンダントさんの解説が。実はくまモンのラッピング列車とすれ違うための演出だったんです。今度も「手を振りましょう」のアテンダントさんの一言に、応じる素直な我々乗客です。すれ違う電車のスタッフも乗客も手を振ってくれますが、その中の一人の高校生らしき男の子は「かったるいなぁ…」という表情で眠ったフリ。そういう時期だよねぇと自分たちの若い頃を振り返る二人です。

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こんな海を眺めながらの散歩です。


そして、最後の途中停車駅、薩摩高城駅では、車体が大きく傾いて停車します。ここでは海の見える場所まで、アテンダントさんにリードされて、お散歩です。しかし、外の暑さに驚きます!ネットで調べてみると、現在、近くの川内で28度という表示。しかも湿度が高い!歩くと汗が吹き出してきます。さすが九州南部…、というわけではなく、おそらく、近づいている台風が持ってきている南の風のためかもしれません。

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各停車駅では、入口に出発時刻の表示がされています。


車内に戻ると冷房を心地よく感じます。もうすぐ11月なのに!

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いよいよ最終ラン。15分ほどの乗車で終点の川内です。

ああ、楽しかった!降りるのがもったいない。「このまま折り返したい!」とKAY1。

到着して、降りるお客さんたちからも口々に「楽しかったねぇ!」との言葉が出てきます。

途中のマルシェでいただいたおみやげも含め、車内で出されて胃袋に収まらなかったものを入れた紙袋はパンパン。二人分ということもあり、ずっしりと重く、指がちぎれそうです!

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これだけのお土産になります。ああ、リッチな気分!


そうそう、今回のように満員にならないのであれば、直前の天気予報を見て、晴れるとわかれば予約を入れる!という方法も。次回以降、そうした利用をしてみてもいいかもしれませんね。

料理だけをとってみると、これで一人2万円強という値段を少々割高に感じるかもしれません。が、おみやげがあったり、スタッフのサービスがあり、そして、なんといってもこれだけすばらしい景色を堪能できるという「体験」でいえば、これは決して高くない経験ではないかなと思うKAYSです。

ホームを降りて前方に進みます。おれんじ鉄道、川内から先はJR線となっています。そっか、ここからは収益が見込めるから第三セクターにならなかったのですね。きびしい現実を思い知ります。

でも、逆に、おれんじ鉄道のなんとしても客をつかもうとする努力、ものすごく感じました。

がんばれ!おれんじ鉄道!

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新幹線の川内駅は他の地方駅と同じで、ときおりサラリーマンが出入りしますが閑散としています。そんな中で30分ほど時間をつぶし、新幹線に乗り換えます。

乗り込むとすぐに爆睡。気がつくと、博多駅直前でした。

フルムーンパスの旅、このまま新大阪にでも行き、そしてまただるまに寄って帰ってくるのもいいのですが…。(笑)

新幹線の博多到着は16時14分。ホテルの部屋に着いたのは16時19分。まるで近所に出かけたような、そんな気軽さとともに、充実感あふれる旅でした。

ホテルでは少し休憩です。

まだ早い時間ですが夕食に。KAY2は「酒一番!」と叫びますが、もう17時を過ぎています。今から向かうと、もう満員の可能性が。微妙な時間と言うことであきらめます。が、博多駅、昨今はどんどん新しい飲食店ができて魅力的。駅チカですませることにします。

地下街をさまよい、どこにしようと話します。KAY1はお肉主体で!と話し、KAY2はビールとワインの両方のみたい!と主張。そうなると、あのお店しかないでしょう…ということで、再び、「ボンマルシャン」の前に。

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メニューは赤白そっくりのものもあれば、
独自のユニークな料理も。


大阪で「赤白」に惹かれる我々。やっぱり、同じスジなんですねぇ。

この日はお店のオススメと書かれたものをメニューで。どういうわけだかフレンチのお店なのにオススメの「焼き餃子」、そして、串カツのポルチーニソース、そして、奮発して「ステーキのロッシーニ風」。贅沢しています。さらにワインを見てみると、我々の大好きなドイツ、フーバーのピノノワール(ドイツではシュペートブルグンダーという名前になります)が!

餃子は薄皮がパリパリと焼かれていて、我々の好み。味わいもしっかりとしています。お店のすすめに従い、オリーブオイルと岩塩でいただくというのは、初体験でしたが、悪くないですねぇ!

そして串カツは大阪風ではなく、ロース肉は串焼き風のカット。そして、ロッシーニ風はソースも本格的。

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美しくカラフルな盛りつけのステーキ、ロッシーニ風です。


大満足でお店を後にします。

ああ、こんなお店、今度は仙川に、いや、せめて新宿あたりにほしいなぁと思う二人でした。

この日はこのあと、コンビニに寄り、早めに就寝です。明日は大きな行事がひかえています。ある列車、いや、「或る列車」という名前のある列車(ややこしいぞ!)に乗るのです。

では、おやすみなさい!

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おれんじ食堂、降りる頃には
このロゴが愛おしく思えてきました。






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シラノ・ド・ベルジュラック~再び、胃も心も幸せに!

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天文館通りから歩いて数分という
良い場所のビルの二階にお店はあります。


2017年版フルムーンパスの旅~14、あるお店の訪問記です。

今回の九州旅行の主目的、実はあるレストランを訪れることでした。今回の旅行記の最初の方にも触れていますが、実は我々が二十年ちかく愛してやまない東京のレストランが突然、移転してしまったからなんです。

年に必ず2~3回おじゃましていたフレンチ・レストラン、東京・初台の「シラノ・ド・ベルジュラック」といいます。

オーナーでもある加藤シェフ、独立する以前、東京・調布の「ラ・クイエット」時代から、我々はファンでした。我々のフレンチの味覚を作ったのが彼だと言ってもいいくらい!そして、ワインの味を覚えることができたのも、このレストランのおかげです。

どれだけ我々が愛していたかは以前の記事(こちら)にも書きました。そして、思いを同じくする人が多いのはグルメサイトなどに投稿された多くのレビュー記事でもわかります。

ところが、たまたま半年以上行けない日が続き、やっと予約をしようとしたら…電話がつながらないのです。

あわててネットで調べてみると…、なんと移転。しかも移転先は鹿児島県鹿児島市!

驚きました。実家のご事情?それとも何か経済的にあった?と心配になります。

でも、閉店ではなく、移転。そしてお店のfacebookを見てみると、理由は書かれていませんが、シェフはお元気で、一生懸命移転の準備をされたことがわかります。それを読んだ瞬間KAYSの二人は決めちゃいました。

「行こう!」

そこで、ちょうど、九州の列車にいろいろと乗りたい!ということもあり、年に1度のフルムーン旅行の行き先に鹿児島を入れたのです。

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懐かしい初台の入口がイラストになっているメニュー。


さて、前回の記事に書いたとおり、夕方6時をすぎ、お店に。外に掲げられた看板、初台の時と同じデザインです。階段を上っていくと、ドアが開いており、お店に。

シェフの人なつっこい笑顔が迎えてくれます。ああ、シェフ、お元気そうだ!

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店内は広々としています。


お店は以前はカフェだったところを居抜きのようにして利用されているそうです。以前の店舗に比べればかなり広いスペースです。テーブルなども、そのカフェのものをそのまま使われているそうですが、荷物置きとして、ミニチュアの木製イスがおいてあり、これは懐かしい!初台時代の名残です。このイスに感激する東京からのなじみのお客さんもいらっしゃることでしょう。

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おお、これも懐かしい荷物置きのイス。


テーブルの上に置かれたメニューの表紙も変わりありません。開いてみると、おお、懐かしいメニューの数々。ここでもホッとします。

でも、よく見ると値段は安く設定されており、さらにデザートもその料金に含まれるなど、地方で営業なさるための工夫が見て取れます。この値段で、あの素敵な料理が味わえるの?と嬉しいのですが…。プリフィックス形式で2980円。

やはり、親しんだ料理を食べたいものです。前菜には、「イワシとジャガイモのパートフィロ包み オーブン焼き」と「鶏白レバーのムーステリーヌ仕立て 砂肝サラダ添え」。スープは別料金となりますが、シラノのスープは絶品です。「ニンジンのポタージュ クミン風味」と「マッシュルームとごぼうのポタージュ」をそれぞれに頼むことにします。そして、メインは「ヘダイのポワレ ポルト酒風味のソース」と「鴨の胸肉のロースト シェフのその日の気分のソース!」

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すべての料理にふんだんに使われる野菜。
前菜のムースもこの通り!体が喜びます。


さぁて、まずはお店への景気づけとして、シャンパンを1本頼んじゃいましょう。と、見てみると、ルイ・ロデレール・ブリュット・プルミエが…。おお、初台時代には置いてなかったよね。これ、美味しいよね。でも、高いよね…。でもメニューに書かれた値段を見たら、あれ?値段が7,900円?標準的なレストラン価格からすれば、ずいぶん安いっっっ!

このシャンパン、酒屋さんで買うと、通常6000円弱します。ですからレストランでは12,000円くらいで置いてあるところが殆ど。酒はレストランにとっては収入の大きな要素なのです。ところが、シラノでのこの値段、相当にサービスしてくれています。お店の利益をお酒でしっかりと…、という風には考えていらっしゃらないのですね。素敵過ぎる!

そういえば…と、KAY1。昨年のフルムーン旅行、初日の函館、泊まったホテルがルイ・ロデレールをイチオシであげてくれたのですが、そちらでは特別に9000円代での提供を売り文句にしていました。偶然とはいえ、こうして、2年連続、フルムーン旅行で大好きなルイ・ロデレールに当たる、しかも、安価で!というのは嬉しいものです。しかも、ホテルの場合は、かなりの量を消費しますから、業者さんとの関係で安く提供ということもできるのでしょうが、こうした個人の店でということになると、なかなか、大変です。あらためてシェフと、東京にいらっしゃるソムリエールである奥様に感謝。

さて、料理の方は…、もちろん期待通り!

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こちらも体に優しい前菜!


前菜からもう、懐かしい味わい。そして、何よりも野菜を多用した優しい味わいに、シェフのお客さんへの健康への心遣いを感じます。こうした外食をすると、我々、翌朝時に少しからだがむくむことがあります。塩分が多いのでしょうね。しかし、このお店に限ってはそんなことは一度もありませんし、何より、体調はお通じを始め、良くなるのです!

そしてフレンチの神髄、ソースの味わいも見事!ああ、この味を求めて我々も東京から追いかけてきちゃったのです。昨今イタリアンのお店は多く出来ますが、イタリアンにはこのソースの楽しみが少ない。フレンチの楽しさはソースにあり!そこをしっかりと満たしてくれるのも、この「シラノ・ド・ベルジュラック」なのです。鴨の場合は店主の「その日の気分のソース」だなんて、これも新しいソースに出会うワクワク感がありますね!

東京時代と全く変わらない味わい、それを安価に、地元で提供しようと努力されている姿。頭が下がります。

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ああ、見事なポワレ!そして、ソースの素晴らしさ。


ホールで働いていらっしゃるのはなんとシェフの同級生!若かりし頃のシェフの事を色々と聞き出しちゃいました!「なるほど!」と思うような話も。(^^)

でも、何と言ってもシェフが仰っていたと言う言葉を教えてもらったのはとても嬉しかったのです。

東京から、我々と同じように追いかけて鹿児島まで来るお客さん、時々いらっしゃるそうです。そんなとき、シェフがこう仰ったのだそうです。

「自分は普通のことをやっているだけなのに、東京からわざわざ来ていただけるなんて、本当に幸せです」と。

いや、シェフ、その「普通」の事を20年近く、きちんとやっていらっしゃるというのは本当に「凄い」ことなんですよ。もちろん、もともと素晴らしい才能をお持ちだということはありますが、それに加えての日々の「努力」ですもん。

およそ1時間半ほどの滞在でした。

心から満足の一時。東京時代に我々がブログに書いたとき、タイトルにつけた言葉「胃も心も幸せになれるフレンチ・レストラン」。それは鹿児島でも全く変わっていませんでした。

最後にシェフに挨拶。そして記念撮影を!

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きのこの香りもまた素敵です。


東京に残られた奥様も頑張っていらっしゃるというお話しを聞き、「奥様にもくれぐれもよろしくお伝えくださいネ!」と告げて、お店を出る我々です。以前の我々の記事をお読みになった方はご存じのように、奥様も、また本当に素敵な方なんです。

料理の一つ一つを心の中で思い出しつつ、心の中で再び味わいながら、駅に向かいます。シャンパンの酔いも心地良く、南国の暖かい空気を深呼吸。鹿児島中央までは散歩しようか!と、帰りは電車ではなく、歩き出します。

さて、20分ほど歩くと駅です。お、これなら予定していたのよりも早い新幹線に乗れちゃうね…ということで、みどりの窓口で乗車変更。改札を通ります。そーだ、ビールを今日は飲んでいなかった!前世がドイツ人かもしれないKAY2、一日に1杯はビールをのまなければイケマセン。改札内に立ち飲みもあったのですが、この時間、すでに閉まっています。さらに、改札内の売店も閉まっているのです。車内販売は、博多までありません。しまった!とキョロキョロ。

幸いお土産物やさんが1軒、開いています。そこで、ビールを…と見るとスーパードライ1種類のみ。しかも、オープン形式の冷蔵庫なので、奥の方の冷えているのを…と腕を伸ばした瞬間、店主さんに声をかけられます。あ、「いじましい」ところを見られちゃった…と思って手を引っ込めようとしたら、

「お客さん、ギンギンに冷えたのを奥の冷蔵庫から出してきますから!」

なんと優しい!

考えてみれば、今日は観光案内の人、ベルジュラックのご主人とホール担当の方、そして、この売店の方と、我々が出会った鹿児島の人々は皆さん優しい人ばかりでした。

帰りの新幹線はビールを飲み、そして、今日の1日を振り返る、これまた至福の一時でした。

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鹿児島駅から宿のある博多は新幹線ですぐ!
素敵な料理の数々を思い出しながらの帰路でした。





シラノ・ド・ベルジュラック
  ランク:AAA
  電話:099-239-7757
  住所:鹿児島県鹿児島市東千石町2-17
  時間:11:30~14:30
     18:00~22:00
  定休:月曜日
  値段:
  場所:天文館通から徒歩4分
  地図はこちら
  メニュー例:
  クレジットカード:
  facebook:https://www.facebook.com/french.cyrano/posts/1701363773222272


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2017年版フルムーンパスの旅~13 ちょっと解説

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この1枚が大切なチケット。


さて、フルムーンパスの旅を続けていますが、ここで、一言。

フルムーンパスってなぁに?という方のために、豆知識を。

JRが発行するお得な切符で、正式には「フルムーン夫婦グリーンパス」と言います。

俳優の高峯三枝子さんと上原謙さんのCMは一世を風靡しました。そう、旧国鉄時代のヒット企画切符なのです。

一言で言えば、全国のJR路線を乗り放題の切符。しかも、自由席、指定席だけでなく、グリーン車も乗り放題という贅沢な切符です。

5日間用(82,800円)、7日間用(102,750円 )、10日間用(127,950円 )の3種類あります。ただし、一人が70歳以上であれば、さらに5000円ほど安い料金で利用出来ます。

ただ、使用できる期間は10月~6月に限られます。発売は9月から5月まで。

利用条件はシンプル。利用は夫婦二人で、二人の年齢が合計で88歳に達していること。

ですから、二人とも44歳であれば、利用出来ますし、夫が60歳、妻が28歳という夫婦でも利用できます。

また、申し込みに年齢や二人の関係を示す証明書等は必要ありません。名前と年齢を自分で申込書に書けばそれでOKなのです。ですから、正式に夫婦でなくても大丈夫…な、はず。

実はKAY2の両親が昔はこの切符を利用してよく上京してきました。息子と娘に会いに来るのに、せっかくの機会だからと、遠回りをし、全国行脚して遊びに来てくれたのです。

というわけで、我々も昨年から利用を始めました。

ただし、

・一部の列車(のぞみ、みずほなど)には使えない
・乗り入れしている第三セクターなどの路線では別料金が発生する
・年末年始、年度末始、ゴールデンウィークには使えない
・かならず二人で同一行程で利用すること
・連続した日で使う事


など、若干の注意事項もあります。その点をぜひ納得された上で、ご利用くださいね。

というわけで、次回から、また旅の報告を続けますね。

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グリーン席特急券の束とともに。





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2017年版フルムーンパスの旅~12 指宿のたまて箱を開く

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本日3つ目のD&S列車に乗車!


4日目

博多    熊本
07:21 → 08:00 さくら403号 6号車12番C&D
熊本    人吉    吉松 
08:31 → 10:08 → 11:22  いさぶろう1号 2号車3番A&D
吉松    鹿児島中央
11:25 → 12:52 はやとの風1号 2号車6番A&B
鹿児島中央 指宿
14:02 → 14:58 指宿のたまて箱5号 2号車4番C&D
指宿     鹿児島中央
15:07 → 16:00 指宿のたまて箱6号 1号車15番A&16番A(カウンター席)

鹿児島市内「シラノ・ド・ベルジュラック」で食事

鹿児島中央 博多
22:19 → 23:55 さくら414号 Gあり 6号車12番C&D



ここで次の列車まで1時間ちょっと。観光案内で地図をもらいます。今夜食事をする予定のレストランは天文館の近くにあります。天文館までの交通手段を案内係の女性に尋ねると「路面電車かバスですね」との答え。「路面電車の料金支払い方法は?」と尋ねると、くわしく教えてくれます。旅先でのバスや路面電車って結構、ドキドキしません?前乗りなのか、後ろ乗りなのか、先払いなのか、後払いなのかなど…。緊張して乗り物に乗るのは、せっかくの旅の楽しみを損ないかねません。こうして、あらかじめ観光案内所で尋ねておくと安心です。優しい係の女性、とても丁寧に教えて下さいます。

その後、駅直結の商業施設、「アミュプラザ」に直行。ここの地下にはグルメの名店が揃っているのです。昨年はラーメンの「こむらさき」と迷った末にトンカツのお店「かつ寿」に。

ことしは昨年行けなかったその「こむらさき」に。13時すぎ、店内は人が大勢います。メニューはいたってシンプル。メインはラーメンのみ。大盛り、ふつう、小盛り。それにサイドメニューであるチャーシューライスというのが目をひきます。周りを見てみると、皆さんその組み合わせのセットを頼んでいます。我々も!とオーダーすると、「すみません、ちょうどライスが終わってしまって…」残念ですが、仕方ありません。ラーメンの小盛りを注文。

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こちらが名物!


やや時間を置いて出てきたラーメン、

「底からよくかき混ぜてお召し上がりください」

との説明を受けます。

確かに、底の方にエキスもチャーシューも沈んでいます。それをかき混ぜるのですが、驚いた事に千切りのキャベツがたくさん入っています。

「そうそう、こうだったのよ!」とKAY1。彼女は今から「ウン十年前」にこのラーメンを食べたことがあり、懐かしくて今回食べたかったそうなのです。当時と変わらない味だといいます。うん、塩の利いた白濁スープに細麺。そしてやわらかくなったキャベツ、これは一度食べたら、クセになる忘れられないラーメンですねぇ。

会計をすませて、今度は数軒先の「むじゃき」さんへ。デザートは昨年と同じく、「しろくま」。二人でミディアムサイズをシェアします。それにしても、このミルクの独特の味わい。これもまた、1度食べたら忘れられない味です。

さて、次の列車「いぶすきの玉手箱」、略して「いぶたま」の発車まであと20分。トイレをすませてホームへと向かいます。

ホームには人がいっぱい。老若男女、聞こえてくる言葉から国籍もいろいろのようです。平日にも関わらずこの人の多さに驚きます。そして、外国からのお客さんの多さにも!

清掃が終わった車両から、車内に入ってきます。ドアで玉手箱を開けたときに出てくる煙をイメージしてミストが降ってくるのがご愛敬。

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こちらが車内です。


車両はまたもや、キハ140系です。同じ車両でこれだけのバリエーションの改造を施したJR九州に感心します。

座席のほとんどがお客さんで埋まっています。結構な乗車率。

女性アテンダントさんによるアナウンスはバスガイドさんの観光案内のよう。忙しい販売の合間を縫っての説明です。お二人ですが、大活躍で走る走る…。さきほどのはやとの風でもそうでしたが、JR九州の女性アテンダントさんたちの働きぶり、こちらでも、頭が下がります。

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よく見える桜島、実はここしばらくは見えなかったなどという説明をしてくれます。前回の記事にも書きましたが、こんなにも間近に見える桜島、実は頂上まで細部にわたり見える日はさほど多くないのです。意外でした。そして、今日はさらに、その横に大隅半島まできれいに見えます。贅沢な眺めを楽しみます。

他のお客さんたちも景色を見ながら立ち上がって写真をとったり、指さしたりと大喜びです。それにしても、ここまで天気が良いと嬉しいですねぇ。

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あちらこちらに暖簾が。そして、棚には
人形や様々な郷土色溢れるものが置かれています。


連結扉の前には「のれん」がかかっているのも楽しい遊び心ですね。

今日は朝6時に起きて、7時過ぎに電車に乗り、すでに8時間。振動も心地良く、ついつい眠くなるのですが、目を閉じそうになると素敵な景色が現れ…、眠る暇もありません!

わずか56分の旅。あっという間に終わりました。

そして、ここでは9分間で折り返し。あわただしく我々も駅前で写真撮影。そして、再び列車に乗り込みます。復路は念願の海を向いたカウンターのような座席です。

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この先、枕崎までいつか旅してみたいですね。


復路は比較的空いていました。おそらく往路は指宿でのホテルのチェックインの時間にちょうど良いために混んでいたのでしょう。逆に復路はホテルのチェックアウトの時間からは時間がたっていますし、同じ1両目に乗り合わせたのは外国人の夫婦と4人の家族連れ、初老の女性2人組だけでした。

車内販売、乗客のみなさんが結構買っているのにびっくり。玉手箱クッキーは車両に乗り合わせたみなさんの半分以上の方が購入。ビールを1本飲みたいところですが、ビールの販売はなし。かわりにサツマイモを使った「さつまゴールド」とホットコーヒーを。

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カウンター席、予約開始後、早くに埋まってしまいます。


さつまゴールドはサツマイモと麦芽、そしてホップだけを使った、いってみればサツマイモのビール。アルコール度数は4。5%。口に含むとサツマイモの独特の香りが広がり、芋焼酎をビールで割ったような、そんな不思議な味わいです。

往路は写真を撮るのに夢中でしたから、復路ではしっかりと眺めを楽しみます。こうして見ると、行きは撮影、帰りはのんびり…と、同じ路線の「往復」というのも良いものですね!

この時間になると、桜島は頂上付近、雲がかかってきました。

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浦島太郎の物語。


往路と同じ二人の乗務員さん、今回はお客さんが少なくて少しは楽なるといいな…と思っていましたが、ふたを開けてみると、お客さんから次から次へと話しかけられて、相変わらず忙しそうです。

帰路は時間的にはもっと短く、53分間。

さつまゴールドを飲み干すころには、鹿児島中央駅に到着です。

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鹿児島中央駅の手前でまたもや「ななつ星」を発見。
この日、2度目の遭遇。
これは、いつか乗るべきだという神様のご教示か…。(笑)


降り立つと、かなり暖かい風が吹いています。南国だなぁ…と感じます。このあと、散歩してみると東京ではすっかりと散ってしまったキンモクセイが満開。良い香りをただよわせています。

天文館まで路面電車に乗り込みます。大変な混雑で、驚きます。セーラー服姿のお客さんも多く、通学の足にもなっているのですね。何度も信号で止まるので、結構時間はかかります。天文館まで、帰りは歩きでもいいなぁと思います。こんな混雑にもかかわらず、若い運転手さん、停留所ではとても丁寧に、優しくお客さんに声をかけているのが印象的です。

さて、天文館。不思議な地名ですが、九州出身のKAY1によると、かつて、薩摩藩の天文観測施設が実際にあった場所だそうで、いまや、一番の繁華街。そんな場所に「天文」だなんて。素敵です。

その天文館の電車通りに平行して細い道が数本通っています。その一つ、七味小路に目指すレストランはあります。まだ食事まで2時間ほどありますが、先にお店の場所を確認しておきます。

すぐに見つかりました。ホッとしながら周りを見渡すと、通りはとても静かなのですが、飲食店が多く、しかも、協力して、一つの通りを盛り上げようとしている様子がうかがえます。実はこの道路に平行して、さらに、グルメ通り、セピア通りなど、多くの店が並びます。そして、ステーキのお店が多いのが印象的です。いいところにお店を開いたなぁと、オーナーシェフのことを思い、ホッとします。

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照国神社からも桜島が…。


このあと、照国神社、県立図書館と、6時前まで時間をつぶします。県立図書館では郷土の資料のコーナーで天文館のにぎわいの歴史を勉強するKAY1でした。

歩いていると、みなさん目鼻立ちがはっきりしていて、美しい人が多いなぁ…とキョロキョロするKAY2。いつものようにKAY1に怒られます。彼女によると、鹿児島の女性はカラーコンタクトとつけまつげが必須とか。

そして、今日、「いさぶろう」と「はやとの風」で一緒だった一人旅のご老人とすれ違います。ああ、やっぱり、ここでも一人で観光してらっしゃるんだなぁと…、どういうご事情なのか、興味があるのですが、声をかけるのは「ぶしつけ」なのでやめておきます。KAYSの頭の中では色々な物語(妄想)が勝手に展開されていきます。

夕方6時前、この季節でも、まだ空が明るいので、東京を離れていることを実感します。そして、夕方のピンク色の光が再び見えてきた桜島の頂上を照らしています。

さて、ではお店に向かいましょう。その前に1つ、次の記事を!





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2017年版フルムーンパスの旅~11 はやとの風に吹かれて…】

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吉松での乗り換えで、こちらの列車に。


みなさま、あけましておめでとうございます。

今年、2018年が皆様にとって素敵な1年になりますように。

KAYSの二人は今年も東京都調布市仙川、そして島根県を中心に、日本全国おじゃまします。更新頻度の低いブログではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、昨年のフルムーンパスの旅、続けます!


4日目

博多    熊本
07:21 → 08:00 さくら403号 6号車12番C&D
熊本    人吉    吉松 
08:31 → 10:08 → 11:22  いさぶろう1号 2号車3番A&D
吉松    鹿児島中央
11:25 → 12:52 はやとの風1号 2号車6番A&B
鹿児島中央 指宿
14:02 → 14:58 指宿のたまて箱5号 2号車4番C&D
指宿     鹿児島中央
15:07 → 16:00 指宿のたまて箱6号 1号車15番A&16番A(カウンター席)

鹿児島市内「シラノ・ド・ベルジュラック」で食事

鹿児島中央 博多
22:19 → 23:55 さくら414号 Gあり 6号車12番C&D


「いさぶろう1号」からの乗り換えは3分ですが、同じホームの向かい側ですから心配いりませんし、いさぶろうから乗り換える方も多いので、残される心配もなく、安心です。

さて、今度の列車、「はやとの風1号」はキハ147。いさぶろうと同じく、かつて40系として普通に通勤通学のお客さんを乗せていた気動車です。

座席は2号車6番AとB。海の見える側です。

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シートはいさぶろうと違い、リクライニングがききます。とはいえ、背もたれは板。堅いのですが。

インテリアは座席が異なるだけで、あとは、比較的いさぶろうと似ています。真ん中にカウンターがあるところも一緒。

11時25分定刻ですが駅弁売りさんから駅弁を購入しているお客さんがおり、1分ほど遅れて発車です。

女性アテンダントさんの「列車はタイムスリップしたような肥薩線を進んでいきます」のアナウンスがあります。そう、まさにタイムスリップですね。

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いさぶろうと同じく、カウンターも。


ところで、前述の座席ですが、固いとはいえ、やっぱりリクライニング、楽ですねぇ!頭の部分はクッションがあるので、そこに頭を乗せてしばらくリラックス…。

それと、意外な事に気づいたのですが、さきほどの「しんぺい」の場合、リクライニングのない、昔風の堅い座席でしたが、揺れが激しいと、上半身が膝の位置とずれ、ワープロを打つことができませんでした。ところが、リクライニングだと同じ気動車の車両でも、打てるのです。体を座席に預けているので、体全体が揺れても、膝の上に載せたワープロも一緒に揺れるので、結果、難なくワープロが打てるというわけです。これは小さな発見でした!

それと、古い気動車の改造車ですから、どうしても窓割などが、座席と一致しない部分があります。そこは事前に調べた上で座席を選んだ方がいいでしょう。

さて、到着した大隅横川、古い駅舎で記念撮影をする人も多く、男性車掌さんの「まもなく発車します!」と繰り返すアナウンスがめずらしく緊迫しています。

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そして古い駅舎が有名な嘉例川駅に到着。人気のネコ、「にゃん太郎」はちょっとご機嫌斜めなようで、ネコ小屋の入り口に背を向けて座っています。しばらくしてお客さんたちがいなくなると前を向いてくれます。

先ほどの大隅横川が4分間の停車、今回は5分間。もともと列車本数の少ない路線ですから、もう少し長く設定してくれてもいいのになぁと思いますが、いかがでしょう、JR九州様。とはいえ、こうして、少しでも外に出ることができる設定はありがたいのですから、個人的なワガママな希望です…はい。

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にゃんたろう君はややご機嫌ななめ。


さて、嘉例川駅を出発すると、列車は下り勾配をどんどん下っていくのがわかります。

この列車にもあるカウンター。さきほど、いさぶろうでも見かけた老紳士、この列車でもお一人で、じっと外を静かに眺めていらっしゃいます。

さきほど、嘉例川駅からから気づいたのですが、飛行機が比較的低い位置を飛んでいるのが見えます。空港からの航路になっているのでしょうね…と後で調べたら鹿児島の空港、なんとすぐ近くでした。鹿児島市内からはずいぶん離れた所に…、遠くに作った広島空港のように、もしかしたら、「大人」の事情があるのかもしれません。単なるKAYSの妄想ですが…。(^^;)

やがて、景色は街となり、隼人に到着です。ここで思わぬ出会いが。線路を挟んだホームの向かい側、なんと、あの「ななつ星」が止まっています。見た瞬間、ホームに飛び出たKAY2。もう一人、見るからに鉄道マニアとおもわれる男性の方と同時でした。「こんなところで出会うなんて、びっくりです」とKAY2が話しかけると「本当ですね。でも、車体、ぴかぴかしすぎて写しにくいですねぇ…」とカメラと格闘されています。我々が車内に戻った頃、「みなさま、線路を挟んだ隣のホームにななつ星が…」車内アナウンスが…。やっと気づいた人々が我先にと撮影のためにホームに出て行きます。

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いつかは乗ってみたいなぁ。宝くじ、当たらないかなぁ…。


隼人を出るとやがて、大きな桜島が見えてきます。現在も噴火を続けている火山。その偉容はここからでも十分な迫力です。錦江湾をぐるっと回る路線。様々な角度から桜島を見ることができるのですが、今日はものすごい秋晴れもあり、海の青さも抜群。そして、KAY1は「人生、生きてきた中で、今日は球磨川といい、この桜島といい、今までで最高の眺めだわ!」と感想をもらします。

手もとのスマホ、google mapを表示させると、どのタイミングなら何も邪魔されずに景色を楽しめそうかというのが事前にわかります。これは撮影をするときには便利ですね!

海の向こう、遙か彼方に、さきほど隼人ですぐそばを通った特徴のある形のビルも見えています。

いろいろな角度からぐるっと桜島を間近に見る。すごい贅沢!

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この眺め、贅沢です!


そして、忙しい業務の合間を縫って、マイクに飛びつき、丁寧に説明をしてくださる女性アテンダントさんに頭がさがります。

島津のお殿様が別荘にしていたという仙巌園を右にみると、再度大きな桜島を見ます。頂上付近もはっきりと見えています。頂上の地形までもがこんなにはっきり&くっきりと見える日は少ないとのこと。本当に幸運な我々です。

ほどなく列車は鹿児島到着です。

鹿児島からは外国人の男性が一人で乗ってきます。手にはジャパンレイルパス。すっかり当たり前の光景になりました。そして終点の鹿児島中央には12時52分に定刻通り到着しました。

すばらしい景色を堪能し、KAY1も感極まったように言います。「これほどまでに景色を楽しめるなんて、九州鉄道の旅、期待以上!」

さて、この日の鉄道の旅、まだまだあるんです!

続きます。





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2017年版フルムーンパスの旅~10 いさぶろうに乗る

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九州南部を巡る旅。スタートはこちらから。


4日目

博多    熊本
07:21 → 08:00 さくら403号 6号車12番C&D
熊本    人吉    吉松 
08:31 → 10:08 → 11:22  いさぶろう1号 2号車3番A&D
吉松    鹿児島中央
11:25 → 12:52 はやとの風1号 2号車6番A&B
鹿児島中央 指宿
14:02 → 14:58 指宿のたまて箱5号 2号車4番C&D
指宿     鹿児島中央
15:07 → 16:00 指宿のたまて箱6号 1号車15番A&16番A(カウンター席)

鹿児島市内「シラノ・ド・ベルジュラック」で食事

鹿児島中央 博多
22:19 → 23:55 さくら414号 Gあり 6号車12番C&D



昨晩は9時には撃沈していたKAY1、すっきりした気分で目覚めてきます。

新幹線博多駅の改札ナカには充実した弁当屋さんが複数軒あり、さらにコンビニも二つ。コーヒーも安価に楽しめます。

新幹線「さくら403号」のグリーン車には我々二人だけの貸し切り状態。しばらくして、他の車両からお一人だけ移ってこられましたが、熊本まで、他にお客さんはいませんでした。

ところで、さくら号は列車によっては車内販売はありません。我々の乗ったのもそう。とはいえ、わずか39分間の旅ですので、問題無しです。

ところで、天気予報ではあまり嬉しくない話がでています。台風22号が接近中とか。来るときに台風21号でいろいろと振り回された我々、帰る頃ももしかしたら台風とともに旅立ち、台風とともに帰るのでしょうか。本来秋の深まったこんな行楽シーズンに複数の台風なんて…、観光業界も打撃だろうなぁと思います。

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さて、到着した熊本駅。首だけのくまもんが出迎えてくれますが、首だけだと若干怖くもありますが(笑)、でも、写真を撮っちゃうKAY2です。背後には大きな等身大のジャニーズのポスターも!

今どきはどこでもそうですが、熊本駅でも綺麗なトイレで用を済ませておきます。

さて、ここで在来線の方に移ります。現在工事が行われています。工事中の壁には、「ボージョレ・ヌーヴォ・トレイン2017」のポスターが貼られています。いいなぁと指をくわえて見ているKAY2。

ホームに上がって見ると、本日の最初のD&S列車がすでに到着しています。

「いさぶろう1号」。漆色に輝く車体です。

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熊本から人吉を経由し、吉松までの特急です。

車両は、もともとKAY2が高校生時代に通学で使っていたキハ47という古い車両を改造したものです。肥薩線という路線を走るのですが、前半は熊本県最大の下線、球磨川沿いに走り、その後は山間に入り、スイッチバック、そして、日本三大車窓の一つを見て、吉松に…という眺めの良い事で知られる路線です。

乗り込んでみましょう。まず、自分たちの座席の確認です。この車両、座席はなんだか懐かしい昔風のイスです。リクライニングもありません。そして、イスの向きを変更させることもできないボックスですから、予約の際、座席番号をしっかりと確かめる必要があります。我々の場合も横並びではなく、向かい合うように、「3番A&D」という予約をしています。

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内部は木目調で古めかしさを演出しています。灯りも丸いドーム型の懐かしい形。全体にやや暗く、落ち着いた色調で、車両の真ん中には展望のためのカウンターが設けられています。また、壁には先頭車両からの展望を映した映像が生で流れる仕組みも。

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キハ47は八代までは豪快に飛ばしていきます。なんだが、体が昔の高校生時代の通学を思い出します。山陰線もこんな風に揺れたっけなぁ…と。

それぞれの座席には小さなテーブルがあるので、旅行記を書くのは便利なのですが、実際に打ってみると揺れで、ワープロを打ちにくく、途中で断念します。

カップルが多いのが意外です。年齢も30代から60代まで。

新八代で降りる人を見ると、大きな荷物を手にしているビジネスマン。新幹線の止まる駅なので、もしかしたら、ちょっとだけ乗りたかったという方かもしれませんね。

こうした観光列車、車内を歩き回る人が多いのも特徴ですね。みなさん、写真に動画にと忙しそう、あっ、そういうKAY2もその一人ですが。(^^;)

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右下の無料案内地図は秀逸!


新八代の次は八代。KAY2は一度仕事で訪れて、宿泊したことがあります。でも、普段はなかなか縁のない場所ですねぇ。熊本出身のKAY1も「八代は私来たことないよ」と言うのですから、間違いなし。

ここから山あいに入っていきます。カウンターに置いてあるパンフレット「肥薩線くま川鉄道の旅」というのは、この後、どこで沿線の見どころに出会えるのかがわかり、便利です。

女性のアテンダントさんが乗務していますが、随所で観光案内をしてくださいます。物品販売に説明と忙しいけれども笑顔を絶やさず…。さすがです。

すぐに右手に深い緑色をたたえた川が。球磨川です。坂本をすぎると、やがて、有名な第1橋梁に。作られて100年以上、一度も建て替えられたとがないということです。ここで川は左側に転じます。今回のルート、前半は「川線」と呼ばれるくらい、川とともに走ります。

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翡翠の色が見事な水面。


それにしても、こうして川沿いを走っていると、KAY2は故郷の三江線を思い出します。4月に廃止になるのはもったいないなぁ…。観光列車を走らせてほしかったなぁなどと思ってしまいます。三江線も本当に素敵な眺めが続く路線ですから。

ただ、球磨川のこの翡翠のようなエメラルドグリーンの深さ、鮮やかさは他の川では見たことがありません。すばらしい眺めです。本日もまた秋晴れ。そのおかげで、水面の色もより深くなるのでしょう。

ディスプレイで先頭の風景を映し出してくれます。トンネルが多い区間だと、いつまで続くトンネルなんだろう…と良く不安に思いますが、こうしてディスプレイを見ていると、やがて先方に白い光が見えてくると、もう少しだな…などとわかり、ありがたいですね。

次第に川幅が狭くなり、岩肌がむき出しになってきます。急流です。

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列車もかなりの揺れ。

さきほどから、展望のカウンターは、かなり年配(年の頃はおそらく70代半ば以上)の紳士が一人でずっと眺めを見ています。一人旅でしょうか。それにしても、大きな荷物もなく、ふらっと乗ったという感じで不思議です。

雲一つない、見事な秋晴れの田園風景を見ていると、人吉に近づいてきます。徐々に増える民家。遠くの山。そんな眺めを見ていると、子供の頃列車にのって旅をした、あの独特のワクワク感を久し振りに感じます。

人吉で降りる人たち、そして、代わりに大勢のご老人が乗り込んできます。にぎやかな九州弁が車内に響きます。

それまでは3割程度の乗車率でしたが、ここで7割くらいの乗車率となります。

韓国語も聞こえてきます。そういえば、カウンターに置いてあるノートには、ハングルや中国語のメッセージも書かれています。

人吉は数分間停車。出発すると、まもなく球磨川をもう一度渡ります。その後は山に入り、急な登り勾配を走っていきます。ここからは「川線」に対して「山線」と呼ばれています。

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さきほど通ったスイッチバックを見下ろせます。


それにしても…とふたたび故郷の三江線を思います。八代が江津、三次が人吉と考えると、よく似ています。そして、川沿いを走るのも。こちらはお客さんがいっぱい。そして三江線は…。なにかもっと「やりよう」がなかったのかなぁとまた考えてしまいます。

どんどんと上っていった先が大畑(おこば)駅です。

そこで、いったん停車してスイッチバックに。他のお客さんたちもいっせいに降りてきます。

スイッチバックからは今度は矢岳駅に。古い駅舎があり、SLも展示されています。ここで、運転台に上ったりして数分感の下車を楽しみます。

有名な矢岳第1トンネルを抜けていきます。

そして、いよいよ待望の日本三大車窓を。ここでしばらく停車して、アテンダントさんから説明があります。晴れた日には桜島が見えるということだったのですが、本日は晴れていても、遠方はかすんでいて、残念。でも、韓国岳を中心とした山並み、そひて、手前の京町温泉の眺めは確かにすばらしいものでした。

その後は一気にスピードを出して下ります。

再び、真幸駅でふたたびスイッチバック。年輩の運転手さんが車内をゆっくりと歩いて移動します。

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これが日本三大車窓の一つ!


そして、この駅はかつて山津波に襲われたことがあるそうで、その際の爪痕である大きな石がホームに残されています。こんな岩が残るくらいですから、実に大変な津波だったのですね。こうした山間の駅というのは危険とともにあるのだなぁと改めて、思いますし、そんななかで安全な運行を守ろうと努力してくださる鉄道関係者にあらためて敬意です。

ホームでは幸せを呼ぶという鐘を皆さんが人ずつ鳴らしています。また、ホームの端には「ななつ星」とかかれた停車位置表示が。ほぉ、ここにも止まるんですね。

乗り込むと、あとは一気に吉松へ。

この続きはまた次の記事で!


さて、1週間に1~2回の更新という我がブログですが、今年も大勢の方に見ていただき、ありがとうございました。今年も残すところあと数時間。来る2018年が皆様にとって素敵な年になりますように。

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2017年版フルムーンパスの旅~09 ソニックで博多に戻る

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メタリックなボディ。到着した博多駅にて。


3日目

博多    別府 
08:45 → 12:19 ゆふいんの森91号
別府 博多
14:53 → 16:47 ソニック40号(メタリック)



さて、フルムーンパスの旅、3日目、別府でゆっくりとした後、帰路はこの時間帯30分に1本出ている特急のソニックです。最後尾である1号車の後ろ半分がグリーン座席。黒革張りのシートが高級感を醸し出します。

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運転台の後ろはちょっとした個室のようなコーナーになっていて、グリーン者の誰もが利用できるようです。なぜかホシザキの冷蔵庫が置いてあるのが不思議ですが。

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各座席の窓側にはコンセントも。便利ですねぇ。テーブルや壁に掛けられた小さな照明など、遊び心のある車両でもあります。

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「ソニック40号」、乗っていると、とにかく「すっ飛ばす」という言葉がしっくりくる早さです。かもめと同じ振り子式なのでしょうか、とにかく揺れますが、時速は120~130キロで快調にとばします。考えてみると行きの「ゆふいんの森」は同じ博多~別府を3時間半以上かけて旅しましたが、ソニックは2時間を切ります。いかに俊足かがわかります。

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出発してしばらく、再び海が現れると、今度は対岸に別府が見えてきます。ぐるーっと湾にそって弧を作って走っていることがわかります。

気が付くと心地良い睡魔が。

小倉で向きが変わります。いままで一番後ろだった。1号車1列と2列の我々。今度は先頭に様変わりです。西に向いて、高さも低くなった太陽に向かって走ります。

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俊足ソニックは1時間と53分で博多に到着です。香椎を過ぎるとすぐに「まもなく終点の…」とアナウンス。行きの「ワクワク感」とは違い、あっけないほどの到着となりました。

宿が駅とほぼ直結というのは嬉しいですね。改札を出てもう数分後には部屋にいるのですから。ちょっとだけ休憩したら、少し早いですが夕食。平日、仕事帰りの人々で込み合う前に居酒屋へという寸法です。駅併設の「ほろ酔い横町」、さほど込み合わない時間だとたばこの煙も大丈夫だろうと践んだのですが…。甘かった!ものすごいにぎわい。当然、黙々と煙が…。数秒間で退散してしまいました。以前は平気だった他の人々のたばこの煙、数年前に喘息になってからは物理的に無理になりました。

そこで、昨日に引き続きKITTEに。今日はおとなしく、ふつうの居酒屋で…そうそう、あそこには我々が好きな銀座ライオンもあったよね…。と、本日は九州にこだわらないKAYS。ところが、実際に銀座ライオンに到着して、メニューを見ると…、おお、地元だけの特別メニューが!ありがたいですねぇ。もつ鍋もあれば、チーズダッカルビ、ホルモン焼きなどなど…。

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ライオンにしては珍しいタイプの季節の料理。
柿釜の牡蛎グラタン。


窓の外には夕焼け空が見えてきます。

ビールはさすがにうまい!サッポロ黒ラベルの生。おかわり!今度はエーデルピルス!えっと、琥珀エビスも!とどんどんすすみます。

いつのまにか後ろに韓国の男性2人組。見ていると、最初に案内されたテーブルよりも、我々の横、窓際が良いと思ったようで、なにやらスマホに打ち込みます。そして、それを店員さんに見せると…、おお、お店の人が我々の横に案内をしているではありませんか。そっか、翻訳アプリなんですねぇ。スゴイ時代になりました!

さらに、我々の隣で腰を下ろすと、お二人、今度はスカイプでしょうか、スマホから「よぼせよ~」と聞こえてきます。韓国に残してきた彼女とお話ししているのでしょうか、お店の風景なども、そのまま動画で送っているようです。やがて、チキンライスが運ばれてくると、「チキンクッパ!」とお相手に報告…。なぁるほど、クッパなんだ!ちょっとした韓国語講座となりました。

KAY1はチーズダッカルビに大満足。KAY2もおつまみステーキでとりあえず空腹を鎮め、次のお店へ。

地下に降りて、隣のビルの飲食街に移動します。夏にKAY1が一人で博多に来たときに気になったお店がいくつかあるというのです。小さな居酒屋風の飲食店が壁が無く並ぶ「駅から三百歩横町」という名前の広いスペース。その一角。グラスワインを数種出してくれる「ビストロ・ジドリーノ」さんで、店員さんに声をかけられます。メニューを見せてもらうと悪くありません。すぐにカウンター席に腰をおろします。グラスのスパークリングと、その日におすすめめのスパークリングを。シャルドネを主体にしたイタリアのものでした。出てきたグラスに驚きます。「大きい!」そう、スパークリングのグラス、このお店はやや大ぶりなんですねぇ。嬉しいKAYSです。偶然でしょうか、周囲にタバコを吸われる方が一人も見あたらず、ホッとします。

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最初にスティック野菜とバーニャカウダソースが。つけだしのようです。「銀座ライオン」では肉ばかりたべたので、このあたりで野菜をとりたかったので嬉しいですねぇ。カウターで次から次へと他のお客さんに出される料理を見ていると、あつあつのアヒージョ、種類がいくつかあるようで惹かれます。うん、次に来るときには頼もう。

我々はカポナータをいただきます。酸味がほどよく、おいしい!、さらにグラスを重ねて、お店を出ます。

カウンターに置かれたお酒を見てみると、ビストロなのに、なぜか焼酎が数種類。さすが九州ですねぇ。

いろいろな店舗が同じスペースを共有するこの場所は東京・新宿の「ハルチカ」と同じですが、広さが違います。そして、そこに集う人々のすてきな笑顔。いいですねぇ。5時にはもう込み合うというのもいいですねぇ。仕事も定時に終わるところが多いのでしょう。

さて、ホテルへ戻るついでに、さらに別の地下飲食街も見ていきましょう。ふと、やや暗めの通路が目を引きます。入り口に「9」と表示が。さらに「Peace Valley Street」とかかれています。足を踏み入れると、まず手書きの紙がべたべた張られた日本酒のお店が目をひきます。なかなか通好みのお店が並ぶようです。うん、一癖ありそうな…。

歩き続けると、やがて、軽快なアコーディオンの音色が…。あれ、このBGMつい数日前も聞いたような…。お店の前に立って、メニューを見た瞬間に「えっ?」。

「赤白(コウハク)」さん?

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洋風おでん、大根のポルチーニソースって、まさに新大阪で食べた「コウハク」さんのメニュー。でも、お店のお名前は「BONまるしゃん」とあります。

のれんわけ?

いやぁ、これはお店に入らないといけないでしょう。

お店に入って開口一番、「あの、大阪の赤白さんと関係あるんですか?」

すると、即答です。

「いいえ。でも、お客さんからはよく尋ねられるんですよ。でも、関係ありません」

意外でした。ここまでそっくりなのに!

ということは、「赤白」が大好きな方が、どうしても博多に作りたくてオマージュで作っちゃったのでしょうか?もちろん、ワインを気軽に飲めるお店がこうしてできるのは嬉しいことですし、同じようなメニューが同じような値段で味わえると、やっぱり嬉しくなってしまう二人です。こうしたお店が他の都市にできるくらい、「赤白」さんのインパクトは強いということですねぇ!

白は勝沼醸造さんのクラレーゼをいただきました。久しぶりのクラレーゼ、甲州ぶどうとは思えない力強さを楽しみます。

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そして、おつまみはもちろん、大根のポルチーニソースがけ。「赤白」とはちょっとだけ違う味わいですが、180円という安さは同じ。嬉しいですねぇ。

そして、このあたりで、飲み過ぎたKAY1はギブアップ状態となります。あれ、なんか、KAY1はいつも見せない「KAY1ー2号」になっているぞ。コワイコワイ。そこで、ホテルに連れて帰ります。

それにしても、博多の人、こうして、仕事の後にちょっこりと寄れる止まり木がたくさんあるなんて、幸せですねぇ。我々も仕事があれば博多に引っ越そうかな…と思わず考えてしまいます。





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2017年版フルムーンパスの旅~08 中身の濃い別府滞在

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そう、駅名表示もシンプルに、そして温泉マーク!


3日目

博多    別府 
08:45 → 12:19 ゆふいんの森91号
別府 博多
14:53 → 16:47 ソニック40号(メタリック)



さて、ゆふいんの森を堪能して別府に到着した我々、あくまで列車に乗るのが目的。そうなると、この地で何をするという目的はありません。帰りの電車までの時間を過ごす滞在となっていました。旅行をまじめになさる方からは怒られそうな我々の旅です。

でも、やっぱりモッタイナイ!せっかくの別府、どこか行きたい!

ただ、高崎山にしても、地獄巡りにしても、すでに子供の頃に体験済み。そうなると…やっぱり温泉につかるのが一番かな…。

2時間半ほど滞在時間はあります。近場の日帰り温泉で…ということで、KAY2がネットで調べていくつか候補を絞ります。そのなかで、断然興味をそそられたのが、杉乃井ホテル。その温泉の写真に釘付けになったのです。

天空を仰ぎ、そして、別府の街を見下ろす巨大な露天風呂。ああ、素敵じゃないか!

ところが、その言葉を聞いたKAY1の表情はさえません。九州人である彼女の説明は…。「伊東に行くならハトヤ」という歌がありましたが、九州の人にとってみると、「別府にいくなら杉乃井」なのだそうです。そんなホテルですから、KAY1も子供の頃は親につれられていった思い出があるそうです。そうなると、その思い出から、ついつい「なにも、新井旅館のような素敵な温泉に行った直後に行かなくても…」という思いに捕らわれのたそうです。

でも、ネットの評判を見ても悪くない。KAY1が訪れたのはもう40年以上前のこと。すっかり変わっているかもよ…ということで、別府駅からすぐにホテルへのシャトルバスに乗り込みます。、

約15分おきに出ている連絡バスはすぐにお客さんで一杯になり、次のバスを待つようにと断られる人も出ています。びっくり!平日の昼間なのに…。

バスはひたすら坂道を上ります。

別府はとにかく斜面の街。駅から数百メートル先でも相当な高低差となります。ただ、坂となるのが皆広い斜面なので、道路も広く作られています。これが同じ坂の街という長崎だと相当に風景も街の発達も異なります。

さて、15分ほどで高台にあるホテルに到着。

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別府を代表する温泉施設の一つ。


まず一言。「巨大」です。

その巨大なホテルの一角を占めるのが日帰り温泉施設でもある「杉乃井パレス」。受付にはにこやかな表情のおばさまが。とっても明るい表情で、丁寧に利用方法の説明等をしてくれます。さらに「もう400円追加されるとプールも利用出来るんですよ」という言葉に心動かされそうになる我々ですが、滞在時間を考えると、さほどゆっくりもできず、それはあきらめます。

さて、服を脱ぎ、引き戸をひいて、露天風呂に出て見て驚きます。

スゴイ眺め!

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この日は海の青さと空の青さが格別!


目の前に別府の街と、そして、青い別府湾。それと、青い空!そこで、広い湯船に浸かります。だだっ広いこのお風呂にお客さんは3~4人。なんという贅沢。目を凝らすと、海の向こうに陸地が…。あとで説明を見ると四国の佐田岬なのだそうです。ああ、素敵だなぁ。40分ほどの贅沢を味わいました。

さて、再びシャトルバスで駅まで戻ってくると、お腹も空いてきました。ちょうど、ホテルに向かう直前、シャトルバス乗り場の横、駅構内に「春かつ」というお店の看板を見つけていたKAYS。バスを降りると、条件反射のように、ほとんど何も考えずにそのお店の入り口に立ちます。おっ、通し営業で、こんな時間でもやっているぞぉ!


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ということでお店に。14時すぎということで、ほかにお客さんは1~2名。がらんとした店内で「お好きな座席にどうぞ」と案内されます。

「春かつ」さん、佐藤鶏肉店というお肉屋さんが経営しているようです。もちろん鶏肉は地元大分県産。ご存じのように大分は「とり天」が有名です。「とり天」も嫌いではないのですが、さくっと揚げ他パン粉の「とりカツ」の方がより好きな我々。KAY2はとりカツ定食の単品を、KAY1はそれとハムカツを組み合わせた単品を。そしてお供はもちろん生ビール!

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ああ、昼間から湯上がりに生ビールで幸せ~!


とり天にならい、ポン酢醤油か塩でいただくのですが、衣も気持ちよくサクサクし、実においしい!

このお店、どの料理にも、ウズラの卵の醤油漬が2個、串に刺して出てきます。これがまたビールにあう!

ああ、温泉つかって、うまいモノ食べて、酒飲んで…。

至福の休日です。

さて、帰りの電車まで20分ほどあるので、駅の構内と周囲を散歩します。

高架線駅を利用して様々な店舗があります。その一つ、マルミヤストアという名前のスーパーに入ると、鮮魚コーナーに目を奪われます。安い、新鮮!イカが透明!そしてすべて天然物!さすが別府湾を持つだけあって、別府の人たちはこうした新鮮な魚を日常的に味わえるのですねぇ。

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透明なイカは新鮮さの証し!


総菜コーナーをのぞくともちろん、とり天が。さらに思わずニヤッとしてしまったのですが、もう一つ、カツカレーのお弁当。それはどうってことないのですが、そパッケージに貼られたシールを読むと「チキンカツカレー」となっています。そう、カツカレーも標準がチキン!ここまで「鶏」にこだわる大分県民です。

そして駅直結の商業施設、えきマチでは良い場所に舞台衣装を売っているお店が。こんな場所に?不思議ですねぇ。有名な音楽祭もあるし、音楽を愛する方が多いのでしょうか。謎を残したまま(どなたか教えて下さい!)、再び列車に!





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KAYSとは二人のKAYのこと。
KAY1:くいしんぼなお姉さん
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